
45 麹ブームよ、永遠なれ。
ここ数年、日本は麹ブームですね。日本の誇れる伝統食が再認識されることは大変うれしい限りです。 ご存じのように東日本大震災のあと、放射能汚染に負けない体を作るために伝統発酵食品(特に、味噌、醤油、納豆、甘酒、塩麹や醤油麹、ぬか漬けやキムチなどの漬け物。他には酢、日本酒、みりんなど。全て天然醸造の本物を選ぶことが大切)や玄米をもっと食べましょう、という運動が広がっています。 人間の自然治癒力を高めるためには発酵食品や玄米は大変有効で、長崎聖フランシスコ病院の元院長でいらした秋月辰一郎氏が「食物と体質」の中で、被爆後、玄米とわかめのお味噌汁を食べ続けたスタッフや患者さんには原爆症が出なかったことを記されています。玄米の持つ多種のビタミン、ミネラルを含む豊かな栄養素と、食物繊維で解毒作用。お味噌の持つ良質なたんぱく質に豊かなビタミン、ミネラル、イソフラボンが抗がん、抗酸化作用、貧血防止、疲労回復。さらに具のわかめの持つ海のミネラルにフコイダンが制がん作用を発揮。これらの総合力のお陰、と言われています。素晴らしいですね。 私たちは日本から遠く離れて住んでい


44 子供の好き嫌い対処法。
子供の通うセカンダリースクールではFood Technology(調理実習)の授業があり、いろいろと作って持ち帰ってきます。ある日の実習はボロネーズ。翌週、先生が感想をお聞きになると、3割くらいの子が食べてないから味は知らない、とのこと。その理由が、嫌いだから、まずそうと思ったから、焦がしたから→ゴミ箱に捨てた、と言うのです。又は、仮に捨てなくても作った本人が一口も食べていないケースがとても多い様子に、自分で作ったものは嫌いな物でも食べる、と思っていた私は愕然としました。この子達の好き嫌いの対処には、調理実習よりもまず飢餓体験をさせる方が効果があるかも、と思っていた矢先に、レッスンでお越しになった方からとても素敵なお話を伺いました。 1年前、その方はご主人の連れ子さん(男子)の好き嫌いにほとほと困っていらっしゃいました。それまで男所帯だったこともあるのでしょう。子供の好きなものしか食べさせていなかったことや、食前にお菓子を食べてしまっていたので、最初は好き嫌いが激しく、食べられる野菜といえばグリーンピースとコーンのみだったそうです。しかしこのまま