

23 日本の食育事情
今月は、5月号からの続きで日本の食育事情です。 以前、NHKスペシャルで “好きなものだけ食べたい〜小さな食卓の大きな変化〜” という番組が放送されました。 日本の給食メニューは、栄養士さんの管理のもとに栄養・カロリーのバランスのとれたメニューがバラエティ豊かに並ぶので、親も、家で多少バランスが悪い食事をしても、食べる量が少なくても、給食でいろいろ食べているから安心と思っています。 しかし最近は、子どもとケンカをしたくない、泣かれるよりは好きなものだけ食べさせようという家庭が増えてきて、「好きなものだけしか食べたくない」子供たちからは、残飯(特に野菜)が山のように残っています。小学生でも3割の子どもが、生活習慣病予備軍(肥満・高脂血症・高血圧等)、5割が便秘、砂糖と油脂の過剰摂取のために肥満は20年前の1.5倍、逆にやせも2.6倍だそうです。 この番組は、1960年以降生まれの子供を持つ主婦を対象に、98〜2002年の間に111世帯、2331食卓を調査した“変わる家族、変わる食卓”岩村暢子著という本がベースになっています。それによると現代の食卓は