

53 自然農法バンザイ! (2)
農薬も化学肥料も使わない自然農法を紹介されている「リンゴが教えてくれたこと」「自然栽培ひとすじに無農薬、無肥料の技とこころ」木村秋則著という本は、家庭菜園をなさっている方、これからしてみようと思う方、また健康的な食生活に興味のある方には必読の書だと思います。 例えば、日本の新JAS法に基づいて作られた有機野菜に早く腐るものが多いのは、未完熟堆肥で育てられていることが原因。堆肥はしっかり時間をかけて完熟させないと、逆に硝酸態窒素濃度が高い危険な作物になる。自然栽培では、作物の地下部分が大きくなってから上部の生育がはじまるので最初はなかなか大きくならない。肥料や堆肥を使わなくても大豆を一緒に植えると、大気中の窒素を固定する根粒菌が土を肥沃にしてくれる。根粒菌は土の状態のバロメーターで、初めて植えるといっぱいつくが、2,3年するとだんだん少なくなる。地下20−30cmにある、土の温度が低い硬盤層を壊さなければ何年たっても良い結果は得られない。硬盤層の下にある養分豊かな土まで作物が根を張れるようにするには、深く根を張って硬盤層をつきやぶる麦類を大豆と一緒