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55 F1ハイブリッド種にご用心。

現在、日本でも英国でも、スーパーに並ぶ野菜の多くが、「F1ハイブリッド種」とよばれるものであるのをご存じでしょうか。

 かつての野菜は、どこの国でも伝統野菜や地場野菜とよばれる「固定種」が普通でした。 固定種の場合、その土地で何百年、何千年と長い月日をかけて馴染んだものであるので、種の自家採種はもちろんのこと、輪作障害などもありませんでした。

 ところが、F1種は人工的な掛け合わせにより作られた一代交配種で、見た目や成長の速度が一定するという特徴があり、一度に全て収穫でき、大きさも揃っているので、出荷はしやすいのですが、その多くが雄性不稔と呼ばれるおしべのない遺伝子異常の種で、種を自家採種できないため、農家は毎年、種を買いつづけて作ることになります。

 又、その土地に馴染んだものではないため、化学肥料や農薬を使うことになり、昔の野菜に比べて味もなくなっています。今、不自然に作られた遺伝子異常の野菜を食べ続けることが、40年代に比べて男性の精子数が激減していることにも関与があるのでは疑われています。さらに、約20年前から、GMO(遺伝子組換え作物)カンパニーである、Monsanto社、Syngenta社、DuPont社は世界の種会社の買い占めにのりだしており、現在、約半数を支配しているのも気がかりです。

 オーガニックものは、F1ハイブリッド種ではないことが多いので(残念ながら F1ハイブリッドのものもあります。写真2参照 トマトときゅうりに表示あり。)できるだけオーガニック野菜を買えるといいですね。又、ネットで自家菜園用にオーガニックの種を手にいれて、まずはポットでハーブなど育てることから初めても良いです。(日本では野口のタネ、英国ではReal Seeds、The Organic Gardening Cataloqueがおすすめ。)

しかし、現代社会ではある程度、割り切りも必要です。絶対に、オーガニックか、F1ハイブリッドではないものを、と考え過ぎて、強いストレスになられませんように。手に入らないときは、気持ちを切り替えて、それをおいしくいただきましょう!

 

 今回は春らしく、冷凍空豆でうぐいす色のずんだおばぎを作りましょう。

もち米1合、白米1/4合、あれば もちあわ(Sweet Millet)大さじ2を洗って30分浸水して水切りする。同量よりやや少なめの水を加えて炊飯器で炊き、熱いうちに水でぬらしたすりこぎで半搗きにする。(つぶつぶ感が半分残るくらい。)その間に冷凍空豆(Broad Beans)400gをたっぷりの湯で柔らかく茹でる。(沸騰後約5分)薄皮をむき、フードプロセッサーにかけるか、すりこぎなどで好みの状態まで潰し、ゴールデンキャスターシュガー大さじ5〜6、米飴大さじ1〜2(なければ はちみつ大さじ1)シーソルト少々を加え、よく混ぜ合わせる。半搗きにしたもち米を8ヶに俵型に丸める。ラップの上に、8等分にしたあんこを広げ、上に丸めたもち米を載せ、ずんだあんをかぶせるように優しく丸める。他にお好みで、きなこ、炒りごま、青のり、各々に適量の砂糖を加えたものを作るのもおいしいです。

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