37 大人も子供も楽しい生活体験を♪
子どもが通うクロイドン日本人補習校の図書館で、”いのちをいただく” (文 内田美智子 絵 諸江和美監修 佐藤剛志)という絵本を借りました。お話の途中からもう泣けて泣けて。。。日々、スーパーでお肉を見ても、元の生きていた牛や豚の姿に思いをはせることなど皆無でしたが、この本を読んで、家畜を心をこめて飼育された生産者の姿、屠殺される前の動物たちの姿、屠殺する方の辛くて切ない気持ちを初めて知りました。大人にも子どもにもおすすめの1冊です。
既に言い古されていることかもしれませんが、日々、人間は、できるだけあらゆる種類の実体験をすることが大切だなぁ、ちょっと不便な生活がいいなぁ、と自戒をこめて思います。私の子どもの頃、核家族化が問題視されていましたが、今はそれが当たり前となり、ご近所つきあいはもっと疎遠となり、最新家電に囲まれて、車なしパソコンなしレディミールなしの生活なんて考えられない毎日を過ごす大人たち。ゲームがなくては時間をもてあましてしまう子どもたち。。。
日本のお手洗いはドアを開けただけで便座カバーが開き、腰をうかせただけで水は流れ、、、。でもそこまで便利になると、用を足したあとは流す、という少し前なら当たり前だった習慣が無くなり、”よそでもそれを忘れてしまうから、大変恥ずかしい思いをして…” という話を聞きます。どんどん人間としてのライフスキル、人づきあいのスキルを失っていき、それが今度は過半数となれば、お互いにますます生き辛い世の中になるのは当たり前かもしれません。そんな生活のストレスには癒しが必要、と言う前に、まずは自らのライフスキルを磨けるといいな、、、と新年に思います。まずは身近にできることから小さな体験を積み重ねてみませんか。
春〜夏は、Pick your own(PYO)のファーム(ロンドン近郊ではGarson Farmが有名ですね http://www.garsons.co.uk/)で、果物や野菜を摘みに行きましょう。摘み立てのアスパラのおいしいこと。イチゴ摘みは大人も子どもも大好きですね。摘み立てのとうもろこしは生でも食べられることをご存じでしたか?とっても甘いので、是非お試しを。
秋には、栗拾いがいろいろなところで楽しめます。拾った栗は買った栗ほど甘くはありませんが、落ちたいがを足で踏みつけつつ、栗をつまみ出すのも良い体験。第29回に栗の処理方法や楽しみ方を書いていますので、ご興味のある方はご覧になってくださいね。National Trustのプロパティなど、各地で行われているFUNGI FOLAYに参加されるのもいいです。運が良いと、Cep(ポルチーニ)やOyster Mushroom(平茸)なども見れますよ。Inedibleのものであっても、童話に出てくるような赤い笠に白い水玉模様の毒キノコや、木からせり出した大きなサルノコシカケを見れたり、よく見ると本当にいろんな種類のきのこが、サークル状に生えているのを見るとちょっと感動します。
うちは鯖をよく食べますが、実際に泳いでいる姿を見たのは水族館でだけなので、暖かくなったら、ブライトンマリーナへ、マカレルフィッシングに是非行きたいと思っています。http://www.watertours.co.uk/fishing.htm
それでは、今月は、作って楽しいオーブンで焼くたこ焼きを作りましょう。
(フェアリーケーキティン1枚12ヶ分) ケーキティンにオイル大さじ2を分け入れて、200度(ガスマーク6/ ファン付き180度)のオーブンでよく熱しておきます(後でうまく取り出すポイント)。その間にプレーンフラワー100g(あれば内10gを浮き粉/飛浄澄麺粉に)をボウルに入れ、真ん中にくぼみを作り、玉子1ヶ+水150ml+だしの素1/2袋を入れ、タネに空気が入るようにハンドミキサーを回します。熱々になったティンを取り出し、タネをくぼみの半分程度ずつ注ぎ入れ、小さく切った茹でだこ(又はチーズやおもちでも)、小口切りのスプリングオニオン、みじん切りのスイートハートキャベツやしょうがを適量(やや多めに)のせ、上からもタネを少しずつかけてオーブンで15~18分焼きます。外側がかりっ、内側が熱々になっていればできあがり。お好みのソースに青のりやかつおぶしをふってめしあがれ!