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41 週に一度、No Meat Day の提案。

子供がお世話になっているクロイドン日本人補習校にはたくさんの良書があります。

今回はその中でも一等のお気に入りの本をご紹介しましょう。“地球の食卓(原題:Hungry Planet)”というこの大型本は、世界24カ国30家族の1週間の食料をテーブルに並べた写真集です。

こうして世界の食卓を比較してこそ、はじめて見えてくるたくさんの事実。 オーストラリアは食糧自給率200%。最初のページのアボリジニ家族、卒倒しそうなお肉の量に案の定、大人は肥満に祖母は脳梗塞から半身不随に。 国民の7割が肥満と言われるアメリカ。黒人一家のテーブルにはジャンクフードに、カラフルな加工食品のパッケージが並ぶ。

ドイツはビールや飲み物の量に圧倒されるが、ペットボトルなしというのがエコの進んだお国柄。サプリメントが入ってくるのが印象的。戦争後のボスニア・ヘルツェゴビナが意外に裕福なのに驚き、チャドの難民キャンプの国連から支給される僅かな穀物には胸がいたむ。これで約20万人が生き延びているとは。ブータンやエクアドルの自給自足生活。先進国に比べると随分貧しい生活でも、家族に温かさや明るさを感じるのがすばらしい。彼らの生活のための運動量の絶対的な多さに、便利な生活にかまけて自分がどれだけ運動不足かを思い知らされる。

グリーンランドは厳しい寒さ故に野菜はないが、お父さんが狩猟してきたセイウチや魚を、主に生で食べることでビタミンや酵素を補給、北極グマも食べるとは驚く。食糧自給率が9%のクェート。家にはお手伝いさん、エレベーターもありだが、国全体ではアメリカを越える肥満率や糖尿病率の高さ。私たちと同じアジア人でもモンゴルの平均寿命の低さにはショックを受け、日本の食卓を見れば、魚はどの国よりも多いが、加工食品が目につく。お父さんは魚屋さんなのにお魚を調理しないイタリアにも家庭での魚離れを垣間見る。

フランスやポーランドの食卓には寿司が並び、多くの国で消費されるケロッグ、コカコーラなど大企業による食のグローバル化。中国の北京では、若手世代は伝統的な中華料理よりマック好きに。世界の食糧の総生産量は全人口を満たすだけの量がありながら、その分配は先進国に偏っており、肥満や糖尿病、心臓病にがんなどは、動物性食品を多食する国で共通の流行病なのだと改めて気づかされる。

どのページをめくっても興味深く読み応えあり、家族で楽しめるこの本、是非ご一読を。もしここに、西洋に住む日本人の食卓が載っていたら、日本に住む日本人よりお肉の消費量が多いのでは?。そこで提案。1週間にせめて1日はノンミートデイを作りませんか?

 

今月のレシピはお豆とオリーブのトマトソースです。みじん切りした玉ねぎ1ヶとにんにく一片を炒め、玉ねぎが柔らかくなってきたら、大きめの角切りにしたペッパー1ヶ(色はお好みで)、トマト缶×1、ミックスビーンズ缶×1、オリーブ50g、シーソルト小さじ1、ローズマリー&バジル少々、あれば塩漬けケイパー大さじ1を加えて、さっと煮れば出来上がり。お好みで人参、セロリ、マッシュルームなど加えてもおいしいですよ。ブラウンライスやジャケットポテトに添えて、又はパスタソースとしてもどうぞ!

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